研究課題/領域番号 |
17K07788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 秀明大学 (2018-2019) 東北大学 (2017) |
研究代表者 |
庭野 吉己 秀明大学, 看護学部, 教授 (40375184)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポリフェノール / プロアントシアニジン / 歯肉線維芽細胞 / 閉経女性 / メタボリックシンドローム / 骨粗鬆症 / 卵巣摘出動物 / 骨代謝 / インプラント / オッセオインテグレーション / 卵巣摘出マウス / 抗肥満 / 抗骨量減少 / 抗炎症効果 / 細胞保護 / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
本研究ではプロアントシアニジンを高含有するブドウ種子抽出物 (Grape seed extract, GSE)は、in vitroではヒト歯肉線維芽細胞の炎症性反応を抑制し、卵巣摘出動物では肥満や糖代謝異常に加えて、骨密度低下および骨治癒遅延に対する改善効果を発揮した。これらの成績からGSEには炎症性刺激に暴露された口腔細胞を保護し、閉経女性におけるメタボリックシンドローム様代謝異常や骨粗鬆症などの骨代謝異常を改善する効果が期待できることが示唆された。しかし、今回の研究では腸内細菌叢解析のバラツキが大きく、GSEの作用が腸内細菌叢を介したものか否かは結論できなかった。今後の検討課題としたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロアントシアニジン高含有のブドウ種子抽出物 (GSE)は、口腔内細胞に対する保護作用に加え、更年期モデルとして用いた卵巣摘出動物での成績から、高齢の女性の骨粗鬆症や高血糖などの代謝性疾患の予防へ活用できる可能性を示唆された。従って、例えば機能性食品としチュアブルタイプの形態にすれば口腔内で 歯肉組織などを健全に保つことができるだけでなく、閉経期女性のメタボリックシンドロームや骨粗鬆症の予防・改善効果が期待できる、これまでにないdual functional な機能性食品素材という国内外でも類を見ない製品につながる可能性がある。本研究はそのための基礎を構築したという点で意義あるものと言える。
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