研究課題/領域番号 |
17K09294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
亀山 祐美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60505882)
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研究分担者 |
小島 太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40401111)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知症 / コグニティブフレイル / 栄養 / 葉酸 / 栄養指導 / 食習慣 / 介護者 / 認知症予防 / 食習慣・嗜好 / フレイル / 栄養療法 / 性差 |
研究成果の概要 |
食事・栄養は認知症発症や予防のキーの一つである。認知症患者の食習慣だけでなく、食事を準備する同居家族の食習慣も調査し、問題点を明らかにすることを目的とし、物忘れ外来に通院中の69組の高齢aMCI~AD患者とその介護者に調査を行った。 魚摂取量は女性患者・その夫・娘が52g/日で、男性患者・女性介護者の約半分量で有意に少なかった。葉酸摂取量も女性患者とその介護者で有意に低かった。菓子摂取量は、患者も介護者も一般平均の3倍量摂取していた。長年同じ食習慣・環境で生活して、好みや嗜好が似る、また「この食生活が普通」と思い込んでいることから、偏りが患者と介護者で似たのではないかと考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症患者(特に女性患者)の魚・葉酸摂取不足が明らかになり、食事を準備する介護者にも同様の傾向がみられた。昼食を菓子パンで済ませるため菓子量が多くなるという問題点も浮き彫りとなった。介護者への栄養指導介入も対面で定期的に行う必要が感じられた。葉酸摂取不足が認知機能低下と関連しており、個別に栄養指導するだけでは解決しないのではないか。妊婦が葉酸をサプリメントで補充することで児の二分脊椎が減少しており、同様に高齢者に葉酸サプリメントの補充、または、食品に葉酸を添加することを推奨するなど本研究結果を生かした対応を期待したい。
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