研究課題/領域番号 |
17K10774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中島 崇裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20400913)
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研究分担者 |
岩澤 俊一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (00527913)
金田 篤志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10313024)
吉野 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プレシジョン医療 / 肺がん / 呼吸器内視鏡 / 超音波気管支鏡ガイド下生検 / 周波数特徴量解析 / 走査分子係数法 / 分子ステージング / マスサイトメトリー解析 / 微小乳頭型腺癌 / 異常メチル化 / 肺癌 / バイオマーカー / 超音波気管支鏡 / トランスレーショナル研究 / 気管支鏡生検 / トランスレーショナルリサーチ / 再生検 |
研究成果の概要 |
実臨床においてプレシジョン医療の実施するため解決が必要と考えられた課題について研究を行った。再生検の現状を把握し、気管支鏡生検診断の精度を高めるため、周波数特徴量を用いた画像解析による生検支援開発を行った。コラーゲンゲルを用いて免疫細胞による腫瘍増殖抑制効果をex vivoで観察可能なモデルを作成するとともに、マスサイトメトリーによる肺癌所属リンパ節での免疫細胞解析を行った。予後不良肺がんにおけるバイオマーカー診断を目的に網羅的遺伝子発現およびメチル化解析を行い、間質性肺炎合併肺癌が低メチル化傾向を示すことを示した。また微小乳頭型成分を含む肺腺癌のマーカーとして、CXCL14を新たに同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、実臨床においてプレシジョン医療を推進していくうえで解決な課題がより鮮明となり、解決しなければならない課題を可視化することができた。リキッドバイオプシーの進歩の一方で、依然として生検検体の採取が治療の最適化に不可欠な症例も少なからず存在し、生検診断のさらなる低侵襲化および高精度化が必要であることを示した。肺癌診療における最適な治療を提供するためには、新規治療法の開発だけでは不十分であり、プレシジョン医療時代に即した新たな診断学を築くためのmethodology開発の意義を示した。本研究成果は、肺がんのより困難かつ難治な部分にスポットを当てた意義があったと考える。
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