研究課題/領域番号 |
17K13496
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
長谷川 佑介 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40758538)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語教育 / 語彙習得 / 意図的語彙学習 / プライミング効果 |
研究成果の概要 |
Hasegawa(2017)の実験では、短い例文とともに学習させた英単語を語彙性判断課題の中で提示したところ、例文中の語をプライム刺激とした場合に学部生および大学院生の反応時間が短くなった(i.e., 文脈プライミング)。これを応用し、本研究では学習対象語と例文中の語が関連付けて記憶されうるかをさらに検証した。例文の長さが文脈プライミングの起こりやすさに影響している可能性が示唆されたため、長い例文の効率的な読みに必要な基礎的技能についてさらなる調査を行うことにし、中級レベル相当の熟達度テストを開発した。研究成果に基づき、学習者の熟達度と文脈的インプットの利用可能性に関する理論的な考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習指導要領の改訂により小学校から高校までに指導する語彙数が大幅に増え、英語語彙指導法の改善は喫緊の課題となった。従来、新出語を学ぶ場合には語形と意味の組み合わせが最も重要であり、学習者は用例にあまり注意を払わないと考えられてきた。しかし、これまでに実施した研究では、意図的語彙学習の最中でも学習者はある程度の注意資源を用例に分配することができ、たとえ学習者が文脈の内容を覚えようとしなくても、一定の条件さえ整えば心内で語彙と文脈の関連づけが起こりうることが示唆された。本研究はその関連づけが起こるための条件を実証的・理論的な観点から検討し、さらに具体的な指導技術としての応用まで試みたものである。
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