研究課題/領域番号 |
17K14347
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
深谷 亮 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 特任助教 (30735072)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 光誘起相転移 / 強相関電子系 / 時間分解X線回折 / 超高速光科学 / コバルト酸化物 / 光物性 / 物性実験 / 磁性 / 超高速ダイナミクス |
研究成果の概要 |
本研究では、ピコ秒放射光X線パルスとフェムト秒X線自由電子レーザーパルスを相補利用した時間分解X線回折法により、強相関電子系物質における過渡的な結晶構造や電子の秩序状態変化に付随した光誘起相転移過程を、フェムト秒からナノ秒にわたる時間スケールでの直接観測を実施した。フェムト秒―ピコ秒領域で生じる構造と電子秩序状態との協同的な相互作用が、ナノ秒領域で発現する巨視的な電子・構造相転移へと発展する過程において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実施した時間分解X線回折法は、従来の非平衡物質科学分野で不足していた構造や電子秩序状態変化の直接的な情報を、フェムト秒―ナノ秒領域にわたり実時間計測を可能にする極めてユニークな手法であり、先端的なX線パルス光源を利用して実施した本研究の学術的意義は極めて大きい。本研究を通して明らかとなった、強相関電子系が織りなす電子の内部自由度と格子との相関が、応用に向けた制御方法や新奇な光機能性を有する物質の探索及び創成に明確な指針を与えることになると期待される。
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