研究課題/領域番号 |
17K14355
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 名古屋大学 (2020) 京都大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
伊丹 將人 名古屋大学, 理学研究科, 学振特別研究員(PD) (00779184)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 非平衡ゆらぎ / 大偏差理論 / 断熱ピストン問題 / ソレー効果 / 統計物理学 / 非平衡 / ゆらぎ / 大偏差原理 / 統計力学 |
研究成果の概要 |
熱流に誘起された力の解明を目指し、主にソレー効果と断熱ピストン問題を対象として研究を行った。まずは、平衡系においてゆらぐ物理量が従う時間発展方程式の一般形を時間スケールの分離に基づいて導出する方法を整理した。次に、ソレー効果でも断熱ピストン問題と同じ向きの力が存在することを明らかにした。最後に、断熱ピストン問題においてランダムな運動をする物体の長時間での統計的な振る舞いに着目し、物体の長時間でのダイナミクスを記述する有効的な運動方程式を導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、非平衡系において物体の長時間での振る舞いを記述できる運動方程式や、熱流に誘起されて生じる非平衡力を理解するための礎を築くことができたと考えている。熱流に誘起された力は、生命の起源の濃度問題と関連し得ることが指摘されており、生体系の理解にもつながる可能性がある。また、熱流を利用して分子を好きな場所に運ぶことができるようになれば、薬物輸送システムの開発に大きく貢献できる可能性がある。
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