研究課題/領域番号 |
17K16908
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
戸嶋 一郎 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80567347)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / 2型自然リンパ球 / システイニルロイコトリエン / プロスタグランジンD2 / 好酸球 / ラマトロバン / モンテルカスト / ハウスダスト / ILC2 / CRTH2 / CysLT1 / アレルギー・ぜんそく |
研究成果の概要 |
アレルギー性鼻炎の病態における好酸球遊走機構を明らかにするため、鼻粘膜における2型自然リンパ球(ILC2)の働きに着目して検討した。通年性アレルギー性鼻炎(ダニ感作例)の鼻粘膜では正常コントロールと比較してILC2の割合が増加しており、浸潤好酸球数と正の相関を認めた。また鼻粘膜誘発テストにより鼻腔洗浄液中のプロスタグランジン(PG)D2とシステイニルロイコトリエン(cysLTs)が増加しており、これらが鼻粘膜中のILC2からのIL-5/IL-13産生を増加させ、遅発相における好酸球遊走の一因となると考えた。このようなPGD2刺激はラマトロバンで、cysLTs刺激はモンテルカストで抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー性鼻炎単独の病態において、鼻粘膜中の2型自然リンパ球がアレルゲン刺激により即時相で産生されたプロスタグランジンD2とシステイニルロイコトリエンに反応してIL-5やIL-13を産生し、好酸球遊走に働く事を初めて明らかにすることで、アレルギー性鼻炎の病態の一端を解明した。これらの刺激はラマトロバン、モンテルカストにより抑制されるため、治療薬の新たな作用機序を明らかにしたことにもつながる。
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