研究課題/領域番号 |
17K17055
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
齋藤 聖多郎 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (60631380)
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研究協力者 |
池邉 有希
滋賀 良介
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 糖尿病 / 心不全 / 血糖変動 / 急性心不全 |
研究成果の概要 |
心不全患者に対し持続血糖モニタリング(CGM;continuous glucose monitoring)検査を行い,血糖変動が心不全の予後にどのような影響を与えるかを検討した,糖尿病に対し薬物加療を行なっていない心不全患者に対するCGM検査の検討では,8割以上の患者で自覚症状の無い80mg/dL以下の低グルコース値の時間帯が認められ、その多くは午前0時~8時の就寝中であった。心拡大を認める患者群で,低グルコース値を示した総時間が有意に長く、検査中の最低グルコース値も有意に低かった。また低グルコース時間とNT-proBNP値の上昇との関連も認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は,近年血糖モニタリングシステムの発達によりより長時間の持続グルコース値測定が可能となり,食後高血糖や夜間低血糖などの血糖の大きな変動が,独立して予後に悪影響を与える可能性が示唆されている.心不全は,人口高齢化に伴い患者数が年々増加している.本研究では現在までの検討により,糖尿病合併心不全患者において,糖尿病治療薬の使用がない場合でも特に夜間から早朝に低血糖のリスクがあり、生命予後を悪化させる一因となる可能性が示唆された。社会的ニーズの高い糖尿病,心不全治療において,新たに着目すべき注意点となり得るため,引き続き研究を継続する.
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