研究課題/領域番号 |
17K18386
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
感染症内科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
朴 ウンシル 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (90750117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Bas-Congo virus / endocytosis / viral receptor / host / Bas-Congoウイルス / 広い宿主域 / G蛋白質 / pH依存的融合活性 / 受容体媒介細胞内輸送 / 獣医学 / 人獣共通感染症 / ウイルス / 国際感染症学 |
研究成果の概要 |
Bas-Congo virus(BASV)は出血熱患者から同定された新興ラブドウイルスである。本ウイルスは分離されていないため、BASVのG蛋白質を外套したシュードタイプウイルス (BASVpv)を用いて、BASVのウイルス学的性状解析を実施した。その結果、1)様々な哺乳類由来細胞に感染し、宿主域が広いこと、2)G蛋白質を介して感染すること、3)Gタンパク質を発現させた細胞を低pH処理すると細胞融合が誘導されることが分かった。また、clathrin介在性感染を主体とする細胞と別経路を主体とする細胞があると考えられた。受容体検索の結果、BASVのGタンパク質と結合する細胞膜蛋白質が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BASVは遺伝子配列は全長の98%が患者血清中のウイルスRNAから決定されたが、ウイルスは分離されていない。現時点では、BASVpvが唯一ウイルスの感染を模倣できる系である。BASVpvを用いて得られた感染機構や受容体候補蛋白質候補などは感染防御法開発に資する。新興感染症が大流行する中で、ウイルスが分離されない感染症においてこのような性状解析は公衆衛生学的側面から意義がある。
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