研究課題/領域番号 |
18H01645
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
平井 悠司 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (30598272)
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研究分担者 |
野方 靖行 一般財団法人電力中央研究所, 環境科学研究所, 上席研究員 (10371535)
室崎 喬之 旭川医科大学, 医学部, 助教 (40551693)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | フジツボ / 防汚 / 自己組織化単分子膜 / フィールド実験 / マイクロパターン / 海洋付着生物 / 微細構造 / 抗付着材料 |
研究成果の概要 |
本申請研究は、海洋付着生物であり人工物への付着によって深刻な生物汚損が問題となっているフジツボの付着メカニズムを解明し、環境に優しい新規防汚材料を開発することを目的とし遂行された。本研究によって、ヒドロキシル基表面へのフジツボ付着は非常に少なく、側鎖にヒドロキシル基を有するポリビニルアルコールを架橋させたコーティング材料は、海中に浸漬しても海洋生物が付着しづらい防汚効果を有することが明らかとなった。その他にも、微細構造や表面官能基パターンもフジツボの付着に影響を与えることが示唆され、新規防汚材料開発のための指針を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究では材料表面の化学組成を精密に制御してフジツボの付着実験を行い、材料表面のヒドロキシル基が強くフジツボの付着を抑制することを明らかとした。さらに一般的な高分子材料であり、側鎖にヒドロキシル基を持つポリビニルアルコールを架橋させて基板をコーティングすると、海中に浸漬しても海洋付着生物が付着せず、防汚材料として利用可能であることが示された。その他にも材料表面の官能基をマイクロスケールでパターニングすると、ヒドロキシル基の割合が多くてもフジツボが付着するなど、幾何学的なパターンも影響することが示唆されるなど、これまでに報告されていないフジツボ着生に関する多くの知見を得ることができた。
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