研究課題/領域番号 |
18H03540
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
濱 進 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (60438041)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | DDS / 腫瘍微小環境 / 血中滞留性 / 癌微小環境 / ポレチレングリコール(PEG)ジレンマ / がん微小環境 |
研究成果の概要 |
新規血中滞留性素子TGLを修飾した腫瘍環境応答性リポソーム型キャリアーを開発した。腫瘍微弱低pH応答性ペプチドSAPSP修飾リポソームにTGLを修飾した場合、SAPSPのpH応答性を維持しつつ表面水和性が向上した。さらにプラスミドDNA 封入することで低pHに応答した遺伝子発現を示した。腫瘍内透過型SAPSP(SAPSP-iRGD)修飾リポソームではTGL修飾によって非修飾体に比べて高い腫瘍内透過性を示すだけでなく、内封したAkt阻害剤は低pHにおいて細胞死を誘導した。これらのことから、TGLは腫瘍環境応答性キャリアーの機能を阻害せずにナノ粒子表面の改質可能な血中滞留性素子として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の癌治療ドラッグデリバリーシステムの開発において、癌への受動的送達のために血中滞留性素子のポリエチレングリコール(PEG)をナノ粒子型キャリアーの表面に修飾する必要がある。しかし、PEG修飾はナノ粒子の細胞内取り込みを阻害することが課題である。本研究で開発した新規血中滞留性素子TGLは、ナノ粒子の細胞内取り込みを阻害しないだけでなく、各種機能性ナノ粒子の機能を維持することが可能である。そのため、TGLはPEGに取って代わる新規血中滞留性素子として、広く医薬品開発へ応用されることが期待される。
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