研究課題/領域番号 |
18K00459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
杉山 有紀子 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 講師 (70795450)
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研究分担者 |
日名 淳裕 成城大学, 法学部, 准教授 (40757283)
前田 佳一 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (70734911)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オーストリア文学 / 国民意識 / 故郷 / ハプスブルク神話 / 郷土文学 / 受容史 / 戦後オーストリア / ユダヤ人 / 戦後文学 / 亡命文学 / アンシュルス / オーストリア / 雑誌文化 / アイデンティティ / 亡命 |
研究成果の概要 |
本研究はオーストリア文学において重要な役割を果たしている「故郷」の概念について、世代・民族・思想を異にする様々な作家のテクストにおいてどのように表象されているかについて研究した。特に(1)ウィーンを中心とする多民族帝国の過去を理想化する動きと、(2)地方に根差す郷土的伝統の継続を重視する動きの二つに着目し、それぞれの「故郷」概念の特徴を分析することで、文学における「オーストリア的なるもの」の表象の持つ特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近現代史において繰り返しアイデンティティの危機を経験せざるを得なかったオーストリアという国の文学作品及び文化現象における「故郷」概念の特色を探求することにより、同国の文化芸術に表出する国民意識の実情を多面的に検討した。多様な背景を持つ書き手によるテクストの分析のみならず、雑誌やアンソロジー、ラジオといった媒体の特性にも注目し、さらに実際の音楽祭等の調査も行うことで、これまで「故郷」あるいは「オーストリア国民意識」という相の下で見られてこなかった作家や作品も含め、20世紀オーストリア文学における「オーストリア性」について新たな観点を提示することができた。
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