研究課題/領域番号 |
18K01232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
川村 康 関西学院大学, 法学部, 教授 (00195158)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 基礎法学 / 法制史 / 法典編纂史 / 刑罰法典 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、唐律に比べて軽視されてきた宋代の刑罰法典である勅の構造と内容、ならびに唐律との相互関係の解明に資する基礎的材料を提供し、延いては前近代中国法の継承と発展に関する理解の再検討を促すものである。4年度間の研究活動の成果として、南宋の法書『慶元条法事類』から宋勅を抽出集成して校訂を加えた「慶元勅集成稿」、集成勅条のうち重複条文を統合し節略条文を補訂して宋勅の原文の復原を試みた「慶元勅復原稿」、復原勅条を北宋の法書『宋刑統』収載の律条・令式格勅条・起請条と比較対照した「宋刑統慶元勅合編稿」の稿本3篇を作成し、本研究課題の科学研究費助成事業研究成果報告書に掲載して公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唐代の刑罰法典である律が前近代中国刑罰法典の古典的完成形態として重視されうる要因のひとつはそれがほぼ完全に伝存していることにある。その反面、宋代の刑罰法典である勅が唐律とは異質の不完全な存在として軽視される要因はそれが断片的にしか伝存せずに残存勅条の集成と復原が不充分であることにある。本研究課題の研究成果は、勅条の集成と復原を通して唐律と宋勅の間の継承と発展の関係を実証的に考察するための基礎的材料を提供するものであり、これにより従来の学説の再検討を促進するという学術的意義を有する。それはまた法現象を含む歴史的事象の史料にもとづく実証的解明の重要性を示すという社会的意義を有する。
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