研究課題/領域番号 |
18K02364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河野 明日香 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (10534026)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会教育 / 中央アジア |
研究成果の概要 |
本研究により、欧州での移民・難民に対する実践には、欧州の社会教育学の概念や理論とそれに根差す実践の存在が示された。欧州で構築されている一定のエリア型ディシプリンと実践知が地域外でどう援用できるかの点については、中央アジア諸国の社会教育学を欧州の社会教育学とどう近接、接合できるかという点が課題として残った。欧州の社会教育学と中央アジアの社会教育学の理論、概念が一様ではなく、ウズベキスタンでは教育と社会的支援、社会事業、福祉の境界がドイツやスウェーデン等のSocial Pedagogyとは異なり、より明確であると思われる。この概念や理論がウズベキスタンの関連実践にも影響を与えていると推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで一定地域内で展開されてきた「エリア型ディシプリン」と「実践知」の国際的援用によって、地域特有の社会教育理論や優れた実践の共有が促され、ともに解決策を探る方法が示され、社会教育学および実践の発展がより一層促進されるという点に学術的意義がある。また、具体的事例として欧州における移民・難民支援の実践を取り上げ、支援のなかでも特に、社会教育が支援の一翼を担う自立と統合に焦点を当て、その理論的、概念上の背景を明示している点は中央アジア諸国だけでなく世界各国における移民・難民支援にかかる社会教育実践の理論化を促進する点といえ社会的意義があるといえる。
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