研究課題/領域番号 |
18K03184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
重野 純 青山学院大学, 教育人間科学部, 客員教授 (20162589)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 本心 / 言葉の感情 / 音声の感情 / 日本人のコミュニケーション行動 / 感情認知のプロセスモデル / 言葉の意味の感情 / プロセスモデル |
研究成果の概要 |
本心とは裏腹な言葉を多用する日本社会のコミュニケーション行動のメカニズムを、認知実験を行って検討した。日本語母語者と非母語者の間で、「言葉の感情」と「音声の感情」が一致・不一致の場合や、意味を除去した加工音声を用いた場合の感情認知実験の結果を比較した。その結果、日本語母語者は「音声の感情」をより重視すること、「言葉の感情」と「音声の感情」が矛盾している場合でもそれを感情認知の手がかりにしていること等のいくつかの新しい知見が得られた。実験結果をもとに、「感情認知のプロセスモデル」を作成し、日本独特と言われる「空気を読む」「本当の気持ちを隠す」等のコミュニケーション行動のメカニズムを説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで経験則に基づいて日本人のコミュニケーション行動が論じられてきたが、本研究は日本社会の音声コミュニケーション行動のメカニズムを、認知実験を主として多角的な視点から検討し、さらに臨床心理学的視点と社会・文化的視点とを含む感情認知のプロセスモデルを作成した点に学術的意義と社会的意義がある。この研究により、エビデンスに基づく科学的な観点から日本人のコミュニケーション行動の特異性を明らかにすることができた。
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