研究課題/領域番号 |
18K03522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
服部 一匡 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (30456199)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超伝導 / 軌道自由度 / 強相関電子系 / 異方的相互作用 / 拡張されたクーパー対 |
研究成果の概要 |
磁場中の一次元近藤格子模型について密度行列繰り込み群を用いて基底状態の解析を行い,その超伝導相関について詳細に調べた.その結果,拡張されたクーパー対についての相関がスピンギャップ相の近傍の朝永・ラッティンジャー液体相内で顕著に増大することがわかった.また,BiS2系超伝導体の有効引力模型における局所クーパー対の役割を調べた.四極子自由度の新奇な相互作用についての研究については実験グループとの共同研究を行った.今後超伝導に対する効果についても議論する基礎が固まったと考えている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁場中の近藤格子模型における超伝導発現の可能性を示した成果は,近年精力的に研究が行われてきた強磁性超伝導体の磁場中の振る舞いについて,微視的な模型とほぼ近似のない手法を用いて初めて明らかにしたものです.ここでいう「微視的な模型」というのは,科学者によって「都合の悪い寄与」などを勝手に無視したりしない,それなりに妥当と思われるモデルを指します.学術的には,微視的な模型で解析し示すことができたことは重要ですが,社会的には税金からの予算を使用して地道に基礎研究をやったということに尽きます.将来的には本研究で明らかになった超伝導機構が間接的に特定の技術等を通して社会に還元されるかもしれません.
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