研究課題/領域番号 |
18K05002
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
多田 健一 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター, 研究副主幹 (50714317)
|
研究分担者 |
遠藤 知弘 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (50377876)
長家 康展 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター, 研究主幹 (20391310)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 核データ処理 / 確率テーブル / ラダー法 / 統計誤差 / FRENDY / 中心極限定理 / ブートストラップ法 / 摂動 / ランダムサンプリング / 不確かさ評価 |
研究成果の概要 |
原子炉の炉心解析などに影響のある、非分離共鳴領域の自己遮蔽効果を取り扱う確率テーブルの統計誤差計算手法を開発した。本手法では、確率テーブルと平均断面積の積を統計誤差計算の標本とした。検証計算により、評価済み核データに与えられている全核種で確率テーブルの統計誤差を適切に計算できることを確認した。 本手法を用いることで、高精度な確率テーブルを従来よりも短時間で作成することが可能となった。本研究成果は、JAEAから公開されている核データ処理コードFRENDY第2版に組み込まれている。本研究により、世界中の核データ処理コードユーザーが効率的に確率テーブルを作成することが可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非分離共鳴領域の自己遮蔽効果は、スペクトルの硬い高速炉や中速炉を対象とした炉心解析に影響を与えることが知られている。そのため、非分離共鳴領域の自己遮蔽効果を取り扱う確率テーブルの不確かさを定量化し、統計誤差の小さい確率テーブルを作成することは、高精度な炉心解析を実施する上で重要である。 本研究では、確率テーブルの統計誤差計算手法を開発し、国内外で利用されている核データ処理コードFRENDYに実装した。確率テーブルの不確かさを明らかにすると共に、要求精度を満足する確率テーブルを最低限のラダー数で作成することを可能にした本研究は、核データ処理時間の削減と高精度な炉心解析に貢献するものである。
|