研究課題/領域番号 |
18K05890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
石田 聡 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 研究領域長 (30414444)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 二重揚水 / アップコーニング / 地下水 / 塩水化 / 津波 / 東日本大震災 / パッカー / 揚水試験 / 回復 |
研究成果の概要 |
津波によって塩水化した地下水が帯水層深部に存在する仙台平野南部において,揚水による塩水の混合を防ぐため井戸内に止水性のパッカーを設け,①パッカー上部から地下水を揚水する装置,②パッカー上部・下部から同時に地下水を揚水する装置を開発し,19個所の井戸で揚水試験を実施した。その結果,海岸に近くなるほど揚水した地下水のECは高くなるが,①を用いると全ての地点で200mS/m未満の地下水が得られ,井戸の深度を浅くすると淡水が得られやすくなることが明らかになった。②を用いた試験では,2深度から同時に揚水した地下水のECが一定の値を保ち,本手法でアップコーニングを抑止できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,津波被災地において塩水化した地下水の回復状況を調査する手法とその結果が示され,新たな学術的知見が得られた。また,塩水化した地下水が残っている地域で,淡水を再利用するための方法が示された。このことは,農業用地下水の安定的な確保や営農計画の策定に向けた有益な情報となることが期待される。
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