研究課題/領域番号 |
18K06049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 日本ビーシージー製造株式会社(日本BCG研究所) |
研究代表者 |
松尾 和浩 日本ビーシージー製造株式会社(日本BCG研究所), 研究開発部, 部長(M職) (70521095)
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研究分担者 |
志田 壽利 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 客員教授 (00144395)
三浦 智行 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (40202337)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | エイズワクチン / 細胞傷害性T細胞 / サル免疫不全ウイルス / BCG / ワクシニアウイルス / インド産アカゲザル / 組換えBCG / 組換えワクシニアウイルス / キラーT細胞 / 細胞性免疫 / CTL / PEST配列 / 抗原提示能 / SIV感染モデル / 霊長類モデル / 組換えワクシニア |
研究成果の概要 |
抗原の細胞内でのプロセシングが促進され免疫系に到達しやすくするために、PEST配列を組み込んだSIV抗原遺伝子を導入したBCGウレアーゼ欠損株(rBCG-SIVgag, SIVpol, SIVrtn, SIVenv)及び同様の抗原遺伝子を導入したワクシニアウイルスLC16m8Δ株をそれぞれ構築した。。 インド産アカゲザルにrBCG混合物を接種後、ワクシニア混合物で2回ブーストを行った所、3頭の内1頭で強いキラーT細胞の活性を確認した。SIVmac攻撃接種の結果、活性が強かった1頭でセットポイントのウイルス量を検出限界に近いレベルまで抑制し、キラーT細胞応答と感染防御能の相関が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIVの感染防御と各種免疫反応との相関は、未だに完全には解明されていない。本研究では、PEST配列付加SIV遺伝子を組み込んだ組換えBCGと組換えワクシニアウイルスを用い、人のHIV感染に最も近いモデルであるインド産アカゲザルでのSIVmac感染系におけるプライムブーストワクチンの評価を行って、SIV特異的細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)の活性とSIV感染防御能の相関を示唆する結果を得た。キラーT細胞の誘導効率をさらに改善するためのベクター改良により、たとえ感染してもウイルス量を低く抑えられるような抗HIVワクチン開発が実現できれば、HIVが蔓延している途上国での医療に貢献することができる。
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