研究課題
基盤研究(C)
Hox遺伝子群は複数のHox遺伝子が一列に並んだHoxクラスターを形成し、動物の形作りの基盤的な役割を担う。脊椎動物の進化過程で生じた全ゲノム重複により、Hoxクラスターはマウスやヒトでは4つ、ゼブラフィッシュでは7つに分岐した。これまでマウスを用いた研究が主流で、Hox遺伝子の機能が示されたが、マウスでの知見が脊椎動物間で保存されているのかは不明であった。本研究では、ゼブラフィッシュのHoxクラスターを欠失させた変異体を作製し、機能比較を行った結果、ゼブラフィッシュとマウス間において相違が多く見出され、脊椎動物のHoxクラスターは分岐後、異なる機能分担化、新機能を獲得したことが示唆された。
動物の発生を司るHox遺伝子クラスターは、動物の体づくりの基盤となる役割を担う遺伝子群であるため、進化的にも機能が高く保存されていると考えられてきた。本研究において、マウスと進化的に離れたゼブラフィッシュと比較した結果、共通な機能が一部見られるものの、多くの機能的な相違点が明らかとなった。本研究から、分岐したHoxクラスターに生じた機能変化が、脊椎動物の様々な形態形成に寄与した可能性が示唆された。
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