研究課題/領域番号 |
18K10749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮里 実 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70301398)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 加齢 / 過活動膀胱 / 低出力体外衝撃波 / 尿道 / neuromodulation |
研究成果の概要 |
ラット加齢に伴う排尿障害は尿道機能の低下が関与しており、尿道平滑筋に対する一酸化窒素の作用が減弱していることを解明した。次に、ラット電気生理学的手法を用いて外尿道括約筋の機能低下が排尿効率の減少に影響し、組織学的にも外尿道括約筋の萎縮、線維化といった不可逆的変化が起こっていることを明らかとした。2020年7月に導入した低出力体外衝撃波によって、LPS(リポポリサッカリド)腹腔内投与よる膀胱痛、頻尿、持続性尿意を主体とした間質性膀胱炎モデルにおいて、痛み行動の改善、頻尿の改善がみられた。これにより薬物に頼らない加齢にともなう過活動膀胱の新たな低侵襲治療法の確立を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う頻尿、尿失禁などの過活動膀胱を対象とした。過活動膀胱には抗コリン薬を中心とする薬物療法が一般的に行われるが、口渇・便秘などの副作用やリバウンドの問題がある。高齢者は薬物の有害事象が特に発生しやすい。本研究で、低出力体外衝撃波による組織構造の刺激は膀胱壁内微小循環、神経終末内の炎症性物質の減少を誘導し、これまでの我々のニューロバイオニクス手法を凌駕する長い効果発現が期待できる可能性が示唆された。これにより薬物に頼らない加齢にともなう過活動膀胱の新たな低侵襲治療法の確立が可能となる。
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