研究課題/領域番号 |
18K11944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80040:量子ビーム科学関連
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研究機関 | 公益財団法人佐賀県産業振興機構(佐賀県産業イノベーションセンター産業振興部研究開発振興課、九州シンク |
研究代表者 |
江田 茂 公益財団法人佐賀県産業振興機構(佐賀県産業イノベーションセンター産業振興部研究開発振興課、九州シンク, 加速器グループ, 主任研究員 (50311189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エッジ放射 / アンジュレータ / ウィグラー / 放射光 / 超伝導ウィグラー / 3極ウィグラー |
研究成果の概要 |
周期的に配置された3極ウィグラーを相対論的電子が通過することで、ウィグラー間直線部で発生するエッジ放射が増大する多重エッジ放射干渉効果を提案し、そのスペクトル、空間分布等基本的性質を理論的モデルを用いて明らかにした。この3極ウィグラー磁石配置をEdge Radiation Undulator (ERU)と名付けた。ERU放射は、アンジュレータとほぼ同じオーダーの放射強度を有していることが解析的に示された。ERUはアンジュレータとは放射原理がまったく異なることを考えると非常に興味深い結果であった。また特定条件のアンジュレータ放射は、ERU放射で近似できるという意外な結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3極ウィグラーを周期的に配置した磁石系においてエッジ放射が増大する効果は、エッジ放射研究における新しい考え方である。この放射のスペクトル、空間分布等の基礎的一般的性質を解析的に明らかにしたことはエッジ放射研究において重要な成果と考えている。さらにこの増大効果が、アンジュレータに近い放射輝度を有することが解析的検討から示されている。放射光を基礎とする既存高輝度光源であるアンジュレータとはその放射増大の原理が大きく異なる点を考えると、このエッジ放射増大効果は、高輝度放射光源に関する学術的及び応用的観点双方において新しい関心を生み出すものと考えている。
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