研究課題
基盤研究(C)
本研究では、国内で最も放射線治療に利用されているリニアック装置について、クラウドサーバを通して出力線量に関わる情報を収集・分析・管理する支援システム(STD-Audit)を開発した。リニアック装置出力線量の第三者評価において3%を超える線量相違の認められる施設に対する支援プロトコルの作成や遠隔地からリモート支援を行うことが可能となった。また、治療計画装置の品質状況を確認するTPS-QCプログラムを組み込むことで、全国施設のデータを基に、自施設の品質管理に役立てることが可能となった。このシステムを放射線治療品質管理機構の地域連携支援活動に適用し、相互の協力に基づく放射線治療の安全確保を図る。
これまで、リニアック装置の出力線量管理は、施設ごとに実施されていた。すべての放射線治療施設で出力線量の第三者評価が実施されていないことや、3%を超える線量相違の認められる施設に対する支援体制が整備されていなかった。そこで、本研究で開発されたリニアック出力線量に関わる情報収集・分析・管理する支援システム(STD-Audit)を開発したことで、出力線量パラメータの全国状況を把握し、登録データに関する遠隔支援を実施するなど、解決に導くことが可能となった。この研究成果は、放射線治療品質管理機構による全国の支援ネットワークに活用され、安全な放射線治療を提供する体制構築に寄与する。
すべて 2021 2020 2019 2018 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (5件) 備考 (1件)
線量校正センターニュース
巻: 11 ページ: 16-19
医学物理
巻: 40 ページ: 75-87
130007919705
巻: 40 ページ: 28-34
130007823200
Journal of Radiation Research
巻: 60 ページ: 999-1008
Journal of Applied Clinical Medical Physics
巻: ー
巻: 9 ページ: 11-13
日本放射線技術学会誌
巻: 75 ページ: 1470-1476
巻: 75 ページ: 201-210
放射線治療部会雑誌
巻: 33 ページ: 92-98
Medical Dosimetry
巻: オンライン 号: 4 ページ: 385-393
10.1016/j.meddos.2019.02.003
巻: 74 ページ: 727-730
https://www.qcrt.org/pilot_study/about_area