研究課題
若手研究
自閉スペクトラム症のある子どもや若者(ASD児者)は知的な遅れがなくても対人コミュニケーションや集団活動への参加に困難を生じる。ASD児者の会話支援は、これまでソーシャルスキル・トレーニング(SST)を中心に行なわれてきたが、近年は余暇活動などをベースにした支援の意義が強調されている。研究者は子どもたちが興味を持ち、かつ会話による相互交渉が起こりやすい「会話型ロールプレイングゲーム(TRPG)」に注目し、実践研究を行ってきた。本研究ではTRPG活動を通じたASD児のコミュニケーションおよびQOLの促進の効果について検討し、教育や支援の場で援用可能なTRPGプログラムの開発を進めた。
特別支援教育や発達障害児者支援の現場におけるTRPGを用いた支援実践例や学術的な検討は、国内外とも非常に少ない。その現状の中で、今回、TRPGを用いた集団活動がASD児者のコミュニケーションおよびQOLの向上・促進について学術的に検証しその内容を学会発表や学術論文や出版物の形で発信できたことは非常に意義あることであった。また教育・支援の現場で支援者が活用できるTRPGプログラムのプロトタイプを制作し、Web上での公開にいたったことで、今後の支援分野におけるTRPG活動の普及にも貢献できたと考える。
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