研究課題/領域番号 |
18K14601
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡 香織 熊本大学, 大学院先導機構, 特別研究員(SPD・PD・RPD) (50755907)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ハダカデバネズミ / 核内受容体 / 遺伝子重複 / 遺伝子制御 / 遺伝子変異 |
研究成果の概要 |
ハダカデバネズミ(デバ)はアフリカ原産の小型齧歯類であり、乾燥したサバンナの地下という水にアクセスできない環境に暮らす。本課題では、体液恒常性に関わる遺伝子の発現制御に重要な遺伝子、ミネラルコルチコイド受容体がデバにおいて遺伝子重複していることに着目し、その機能解析を行った。解析の結果、重複した変異型ミネラルコルチコイド受容体は、ステロイド産生に関わる組織に高発現し、正常型受容体の転写活性を補助する機能を有することを見出した。また、この重複が近縁種では見られないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ステロイドホルモン受容体は祖先型受容体からの遺伝子重複を経て、多様な機能を持つファミリーが生じてきた。一方これまで、ミネラルコルチコイド受容体の重複が起きた例はほとんど知られておらず、フタコブラクダに続き、デバが二例目となる。本課題で明らかとなった遺伝子重複とその新たな機能は、比較内分泌学の基盤的知見として重要なものであり、また、水の乏しい環境でのミネラルコルチコイド受容体の多様化の可能性を示す進化的にも興味深い成果といえる。
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