研究課題/領域番号 |
18K14762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45020:進化生物学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
守野 孔明 筑波大学, 生命環境系, 助教 (20763733)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 進化発生学 / 系統特異的転写因子 / 軟体動物 / らせん卵割型発生 / 転写因子 / 遺伝子制御ネットワーク / Homeobox / 初期発生 |
研究成果の概要 |
近年、新規発生遺伝子の発生進化への役割が注目を集めつつある。しかし、新規発生遺伝子が発生の秩序を保ちつつ遺伝子制御ネットワーク (GRN)に組み込まれ、新規発生様式を制御する過程についての理解は乏しい。本研究ではらせん卵割動物が示すらせん卵割型発生および系統特異的転写因子群に着目した。軟体動物を用いた解析により、初期発生で発現する系統特異的転写因子群とそれらに制御されるであろう転写因子群を同定し、初期発生GRNの構成要素を明らかにした。また、系統特異的転写因子の一部はβカテニン経路により発現が制御されており、βカテニン経路への応答要素の獲得が、初期発生への組み入れに必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進化における自然選択の概念は一般社会にも比較的浸透している一方で、選択の対象となる新しい形質およびそれを作り出す発生過程の進化については、当該分野の領域内においても未解決の問題が多い段階である。本研究の成果は、これまで説明が困難であった複雑で新しい発生様式が生み出される過程についての理解を押し進めるものであり、一般社会の進化への理解を深めうるという点で、学術的のみならず社会的な意義も併せ持つ。
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