研究課題/領域番号 |
18K15039
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小林 翔 山形大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10779490)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | フェロトーシス / グルタチオン代謝 / システイン再利用系 / メタボロミクス解析 / プロテオミクス解析 / グルタチオン / シスチントランスポーター / マクロファージ / メタボローム / プロテオーム |
研究成果の概要 |
本期間中に行った研究とその成果は次の通りである。1) グルタチオン(GSH)の代謝により生じるγグルタミルペプチド類(γGluPeps)のLC-MSによる一斉測定系を確立し、γGluPeps は組織に特異的な分布があることとGSH枯渇により引き起こされる細胞死(フェロトーシス)ではGSH合成系によりγGluPepsが上昇することを明らかにした。2) プロテオミクス解析によりフェロトーシスの抑制遺伝子としてCNDP2を見出し、CNDP2はGSH分解を介してシステインを効率的に再利用することでフェロトーシスを抑制している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により確立したγGluPeps類の測定法を用いて、それらをバイオマーカーとして利用することで癌の診断に役立つものと考えられる。また、CNDP2のGSH分解を介したシステイン再利用系による細胞の生存機構を解明することは、化学療法の際に問題となる薬剤耐性を持つ癌を標的とする新たな治療薬の開発にもつながると考えている。
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