研究課題/領域番号 |
18K15605
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
富澤 信夫 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60728509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 心臓CT / 心筋血流量 / 糖尿病 / 64列CT / 造影剤 / 心筋血流 / 微小循環機能 / 負荷心筋CT |
研究成果の概要 |
本研究は心臓CTを64列CTで行う方法論を確立した上で、糖尿病患者での有用性を示すことを目的とした。1年目から2年目にかけては技術面の確立に主眼を置いた。Helical scanではなく、sequential scanを用いることや逐次近似法を用いるなどの工夫をした結果、7mSvと低被ばくで心臓CTを施行できるようになった。この方法を踏まえて、主に糖尿病患者での心臓CTによる予後評価を行った。背景心筋血流量が低いことが、冠危険因子や虚血の有無と独立した心血管イベントの予後因子であることが示された。このことから、糖尿病患者の予後評価における心臓CTの役割が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓CTでは冠動脈評価だけでなく、心筋血流評価や遅延造影評価も行うため、心臓を何度も撮影する必要があり、被ばく量が多くなる懸念がある。また、従来ではハイエンドのCTでのみ施行可能とされていたため、汎用機ではできない手技であった。本研究の成果により、汎用64列CTでも低被ばくで撮影・解析できるようになった点が特筆すべきことである。また、糖尿病患者の予後に影響を与える因子として、古典的な冠危険因子、虚血の有無はこれまで知られた因子であった。本研究ではこれに加えて、負荷時の心筋血流量が重要であることが示され、糖尿病患者の予後層別化に役立つことが示された。
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