研究課題/領域番号 |
18K15673
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
松村 美咲 島根大学, 医学部, 客員研究員 (30811244)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / ミトコンドリア病 / ミトコンドリア 病 / 間質細胞 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアの含有量が極めて高い高純度間葉系幹細胞からミトコンドリアが移入することによって治療法のないミトコンドリア病の細胞機能が回復することを明らかにするために、ミトコンドリア欠失細胞株(ρ0細胞株)およびミトコンドリア病由来iPS細胞から分化された神経細胞を用いて、高純度間葉系幹細胞と共培養して、ミトコンドリア機能を検討した。どちらの細胞でも、高純度間葉系幹細胞が通常の培養方法で樹立した間葉系幹細胞よりも、ミトコンドリアの移入効率が良いだけでなく、ミトコンドリアの膜電位とATP産生能の回復および活性酸素と乳酸の低下を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高純度間葉系幹細胞は増殖だけでなく遊走性に優れていることは証明している。また、非臨床POCにおいて、静脈内の反復投与での安全性も実証済みであることから、有効性が得られれば可及的速やかに臨床試験あるいは治験を行うことができるため、臨床応用が可能な細胞である。ミトコンドリア病に対する確立した治療法が存在しない現在、今回の高純度間葉系幹細胞がミトコンドリア移入に優れているだけでなくミトコンドリア機能も回復させることから、今後in vivoでの有効性が実証できれば世界初の有効な治療法となり得る可能性が高い。
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