研究課題/領域番号 |
18K15709
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南原 利彦 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00812166)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | iPS細胞 / ゲノム編集 / ダウン症候群 / ゲノム編集技術 |
研究成果の概要 |
ダウン症候群は知的障害・認知障害を必発する。21トリソミーによる遺伝子量効果が原因と考えられているがそのメカニズムはよく分かっていない。本研究課題では、「ダウン症候群にみられる中枢神経病変は、21番染色体の‘遺伝子量効果’と、‘トリソミー誘導性ストレス’のふたつが作用することによって発症する」という仮説をもとに、疾患特異的iPS細胞と神経分化誘導、そしてゲノム編集技術を組み合わせてその検証を行った。そしてAneuploidy-associated stressが神経細胞にタンパク凝集体の蓄積と神経細胞死を起こすこと、低分子シャペロンである4-PBAが細胞死を軽減することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において見出された‘Aneuploidy-associated stress’は、ダウン症神経細胞においてもアポトーシスという強い影響を与えていることが分かった。しかも4-PBAという化合物がその予防に奏効することを明らかにしたことで、今後ダウン症神経病態の治療薬となる可能性があるだろう。このことは平均寿命が60歳以上と長くなりつつあるダウン症者のQOL向上に役立つと期待できる。
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