研究課題/領域番号 |
18K16309
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森本 祥悠 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20781735)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 癌幹細胞 / 大腸癌 / 臨床検体 / 初代培養 / 治療抵抗性 / マーキング / RNAシークエンス / オルガノイド / スフェロイド / シングルセル解析 / 臨床検体由来 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、患者さんから切除した癌細胞を培養し、その中から治療が効きにくく、再発の原因となる癌幹細胞を同定し、その性質を解明することである。2年間で13人の患者さんから癌細胞を安定して培養することができた。そのうち8例において、癌幹細胞を色素でマーキングすることが可能となり、マーキングされていない普通の癌細胞と遺伝子発現様式を比較することができた。さらにそのマーキングされた癌幹細胞が、実際に腫瘍を作りやすいことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療抵抗性の原因と考えられている癌幹細胞の囲い込みには、一般的には幹細胞マーカーが使用される。一方、化学療法が良く効く人と効かない人がいるように、癌細胞は患者ごとに性質が異なり、癌幹細胞も同様に患者ごとに異なると考えられた。そのため本研究では、特定の幹細胞マーカーで癌幹細胞を特定するのではなく、少数の細胞から腫瘍を形成する能力がある細胞を癌幹細胞として捉えた。さらに、癌幹細胞のみをマーキングすることに成功し、癌幹細胞と非癌幹細胞を正確に比較可能となり、患者ごとに癌幹細胞の性質が異なることを実際に確認した。今後、患者ごとに最も効果的な治療を選択する際の一助となることが期待される。
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