研究課題/領域番号 |
18K16574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
広田 健吾 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10532690)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 海綿状血管腫 / 次世代シーケンサー / 遺伝子 / エクソーム解析 / 遺伝子診断 |
研究成果の概要 |
家族性海綿状血管腫は、常染色体優性遺伝の形をとり、CCM1, CCM2, CCM3 の3つの遺伝子の関与が指摘されている。今回、家族性海綿状血管腫5例、多発性海綿状血管腫3例を対象に次世代シーケンサーを用いたCCM遺伝子の解析を行った。結果、家族性海綿状血管腫2例にCCM2変異を認め、1つは新規の変異であった。多発例では、2例にCCM1変異を認めた。多発性海綿状血管腫の症例では、潜在的に遺伝要因を含んでいる可能性があり遺伝解析は重要である。またCCM変異がない症例では、次世代シーケンサーで検出できない大きな領域の欠失、重複変異がある可能性があり、今後遺伝解析方法について検討していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海綿状血管腫の治療方法については、症候性であれば外科的な治療法しか方策がなく、出血前診断や予防治療などはない。これまで本邦での海綿状血管腫の遺伝解析の報告は、少数である。今回の研究で本邦での遺伝解析のデータを蓄積しただけでなく、多発性海綿状血管腫においても、遺伝子変異が同定されていることから潜在的に遺伝要因がある海綿状血管腫の症例は多いのではないかと考える。海外において創薬研究も進んでおり、本邦での海綿状血管腫の遺伝解析データの蓄積は、今後の新たな治療法の確立するうえで必要な基礎データであり今後も研究の継続が必要であると考えられる。
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