研究課題/領域番号 |
18K16587
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
松本 調 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30772503)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳虚血 / マイクログリア / アポトーシス / 貪食 / Eat-me signal / 脳梗塞 / eat-me signal / TGF-β1 |
研究成果の概要 |
虚血辺縁部では、eat-me signal経路であるProteinS/MerTK経路や補体/CD11b経路を介し、生存した神経細胞が活性化したマイクログリアによって貪食されている。これがdelayed neuronal loss(DNL)と関わっていると考えられる。GM-CSF/IL-3は神経細胞に作用し、坑アポトーシス分子Bcl-xLの発現を増加させた。その結果、神経細胞のミトコンドリア機能が維持され、細胞内ATPが増加する。細胞表面のホスファチジルセリンの露出が減少してeat-me signal分子が神経細胞に結合しにくくなり、マイクログリアによる神経細胞の貪食が抑えられたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症脳梗塞は、虚血超急性期の後も徐々に神経細胞死が進行していくことが臨床上重要な問題である。虚血辺縁部では、生存した神経細胞がマイクログリアによって貪食されている現象が起こっている。本研究では、この神経細胞とマイクログリアの貪食に関わっているeat-me signalの分子を解明した。また、GM-CSF/IL-3というサイトカインが、この虚血辺縁の神経細胞のアポトーシス、マイクログリアの貪食を抑制する作用があることを示し、脳梗塞治療ターゲットとなりうる可能性があることを示した。
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