研究課題/領域番号 |
18K17276
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土門 ひと美 (土門ひと美) 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (60747145)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯周病関連菌 / フッ化物 / 増殖抑制 / 代謝抑制 / 増殖抑制効果 / 選択性阻害剤 / 口腔マイクロバイオームの健全化 / 阻害メカニズム |
研究成果の概要 |
歯周病関連菌のタンパク質・ジペプチド代謝を特異的に阻害する物質を検索し、その阻害メカニズムを解明しようと検討した。 Pg ATCC33277TとPg JCM8525において、低濃度のフッ化物でも有意な増殖の抑制がみられ、ほぼ増殖が停止した。さらに、メタボローム解析では、低濃度のフッ化物によりPg ATCC33277Tのいくつかの最終代謝産物は増加がみられ、いくつかの中間代謝産物では減少がみられた。これらの結果から、フッ化物により阻害される代謝ステップとその責任酵素を特定することが可能となりそうである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品添加物や医薬部外品として認可されている物質からPorphyromonas gingivalisの代謝阻害を介して増殖を抑制する物質としてフッ化物の可能性が得られた。その阻害メカニズムを解明し、歯周病関連菌選択性抗菌剤の提案を行うことは、口腔マイクロバイオームの健全化を念頭にしたこれからの歯周病予防に不可欠であると思われる。さらに、歯周病関連菌の選択的抑制に有効な薬剤を選択することができれば、『次代の歯周病予防薬』を開発できるのでないかと考えられる。
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