歯周病関連菌のタンパク質・ジペプチド代謝を特異的に阻害する物質を検索し、その阻害メカニズムを解明しようと検討した。 Pg ATCC33277TとPg JCM8525において、低濃度のフッ化物でも有意な増殖の抑制がみられ、ほぼ増殖が停止した。さらに、メタボローム解析では、低濃度のフッ化物によりPg ATCC33277Tのいくつかの最終代謝産物は増加がみられ、いくつかの中間代謝産物では減少がみられた。これらの結果から、フッ化物により阻害される代謝ステップとその責任酵素を特定することが可能となりそうである。
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