研究課題/領域番号 |
18K19048
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分31:原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
田中 万也 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (60377992)
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研究分担者 |
山路 恵子 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00420076)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 微生物 / アクチノイド / 希土類元素 / 四価アクチノイド / シデロフォア |
研究成果の概要 |
微生物が細胞外に分泌する有機化合物と錯体を形成してアクチノイドが可溶化することは、単離株を用いた室内実験では明らかにされている。しかし、実際の環境中において微生物活動がアクチノイドの可溶化にどの程度影響しているのかについては殆ど調べられていない。本研究では、人形峠及びオンネトー湯の滝においてウランや希土類元素の環境挙動を調べた。その結果、人形峠ではウラン、湯の滝では希土類元素の一つであるセリウムが微生物活動により可溶化していることを示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで微生物活動の影響を念頭においたアクチノイドの環境挙動に関する研究報告はほとんどなく、不明な点が多かった。本研究では、実際に微生物活動の影響を示唆する結果が得られており、関連分野に与える波及効果も含めて学術的意義は大きい。また、原子力発電の結果発生する放射性廃棄物の地層処分においては、アクチノイド等の放射性核種が環境中に漏えいした際の移行評価を必要がある。本研究の成果は、こうした移行評価を行う際の基礎科学的知見となり得るものであり社会的意義も大きい。
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