研究課題/領域番号 |
18K19379
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分46:神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
久保 健一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20348791)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 神経細胞 / フラッシュ・タグ法 / 子宮内電気穿孔法 / 死後脳 / 白質 / 白質内神経細胞 / FlashTag法 / iGonad法 / 神経細胞配置 / 胎児期虚血 / 一細胞解析 / マウス子宮内電気穿孔法 / 大脳皮質 / 白質神経細胞 / 細胞移動 / 発生 / 精神神経疾患 / マウス |
研究成果の概要 |
白質内の神経細胞を効率よくラベルするために、これまでに確立した子宮内電気穿孔法を用いた部位特異的神経細胞ラベル法に加えて、フラッシュ・タグ法を改変した新たな手法を確立した。この手法を用いて、脳内の異なる領域の細胞移動を同時に可視化したところ、これまで均一であると考えらえていた新皮質における細胞移動が、脳の領域によって、違いが大きいことを見出した。この違いが認められる時期と、さほど違いがない時期があることも新たに見出した。また、ヒトの大脳新皮質における白質神経細胞の解析を行うために、倫理委員会による承認を得た上で、ヒトの死後脳組織を用いて、白質内の神経細胞に注目した組織学的な解析を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フラッシュ・タグ法を改変した新たな手法を確立したことで、子宮内電気穿孔法よりも簡便で、かつ、より広い範囲で神経細胞をラベルすることができるようになった。また、この手法を用いて、これまで均一であると考えらえていた新皮質における細胞移動が、脳の領域によって、違いが大きいことを見出した。これらの新しい手法や所見は、同じ研究分野の他の研究者にとっても有用で、解析の基盤となる所見であると考えられる。また、白質神経細胞は、ヒトを始めとする霊長類に特徴的であるため、ヒトの脳を用いた解析が必須となる。ヒトの死後脳組織を用いた解析を開始したため、最終的な目的である病態の解明への第一歩が踏み出せた。
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