研究課題/領域番号 |
18K19639
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
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研究分担者 |
大峡 淳 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40266169)
川崎 勝盛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40529640)
川崎 真依子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40584587)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エナメル上皮腫 / 老化シグナル / 退縮エナメル上皮 / 分化・誘導 / 分化誘導 / エナメル質形成 / 細胞分化 / 意図的誘導 / 発生生物学 |
研究成果の概要 |
エナメル芽細胞は、退縮期に入るとほとんどの活性を失い、歯の萌出とともに体外に排出される。エナメル上皮腫は、胎生期のエナメル器の細胞が残存し腫瘍化したものである。エナメル上皮腫の細胞を退縮エナメル上皮細胞に類似した細胞に分化誘導することによって、エナメル上皮腫の進行が抑制される可能性がある。しかしながら、退縮エナメル上皮の分子レベルでの知見はほとんどない。本研究では、退縮エナメル上皮は、老化シグナルを活性させることによって活性を低下させ、萌出までエナメル表面にとどまることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エナメル上皮腫は、歯原性腫瘍の中で最も頻度の高い疾患である。外科的処置しか選択肢がないことに加え、高い再発率から除去範囲が大きくなり術後の機能障害が強くなる。罹患部位によっては著しい審美障害も伴う。また、その多くが10代~20代で発症する。それは、その後の全ての生涯という長きにわたる機能的・審美的障害をも意味する。このようにエナメル上皮腫は、歯科において、克服すべき課題の極めて大きい腫瘍の一つといえる。本研究結果は、エナメル上皮腫細胞に老化シグナルを誘導することにより、腫瘍細胞を退縮エナメル上皮細胞へと分化誘導させるという新しい治療法への開発につながる。
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