研究課題/領域番号 |
18KK0322
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
南齋 規介 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 室長 (80391134)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 消費基準勘定 / グローバルサプライチェーン / 早期死亡者 / 大気汚染 / PM2.5 / 健康被害 / 将来シナリオ分析 / 多地域間産業連関分析 / シナリオ分析 |
研究成果の概要 |
G20議長国の19カ国を対象にそれらの消費がグローバルサプライチェーンを通じて誘引する直接的間接的なPM 2.5の一次粒子排出量と二次粒子前駆物質排出量を推計し,それが形成する大気のPM2.5濃度を計算した。この濃度をもとに世界199カ国におけるPM2.5に由来する早期死亡者を算定することで,G20各国の早期死亡者フットプリントを同定した。加えて,各国の2050年と2100年の性別年齢層別の将来人口動態変化を考慮し,平均寿命までの消費が引き起こす生涯消費フットプリントを同定した。高齢化による高リスク人口の増加とアフリカにおける人口増加が生涯消費フットプリントを大きく変化させる要因であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各国首脳が出席するハイレベル政策会合であるG20議長国について,グローバルサプライチェーンを通じて生じるPM2.5由来の早期死亡者の定量情報と2050年と2100年の将来人口動態変化が早期死亡者数の変化と密接であることを示した。これは,PM2.5による人健康影響に対して,G20として協働対策や国際貿易の制度設計を促進することを支援するとともに,改善実施の遅延は早期死亡者の現状維持でなく,大きく増加することを警告する。
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