研究課題/領域番号 |
19H03483
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
澤 新一郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80611756)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | LTi細胞 / FDC / MRC / RORgt / レチノイン酸受容体 / エンハンサー / ILC3 / LTbR / RANKL / マウスモデル / リンパ節 / ストローマ細胞 / 抗体 / 自然リンパ球 / 3型自然リンパ球 / リンパ節ストローマ細胞 / 遺伝子改変マウス / fate mapping / B細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ワクチンは人類を感染症の脅威から守る優れた医療戦略であるが、副作用がより少なく安心して使用できる次世代のワクチン開発が切望されている。 本研究では「アジュバントを使用しないワクチン」の実現可能性を視野に入れ、リンパ節濾胞樹状細胞(FDC)の機能増強に関わる細胞および分子レベルの新知見の取得を目的とする。具体的には、①FDC分化経路、②FDC分化に関わる細胞ネットワーク、③FDC分化誘導因子の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
「リンパ節内ではLTi細胞の刺激を受けたMRCがFDCに分化する」という作業仮説を立て、液性免疫の成熟・維持に果たすLTi細胞の役割を実験的に証明する計画を着想した。RANKL(Tnfsf11)発現細胞の追跡実験から、リンパ節、パイエル板においてRANKL陽性MRCがFDCに分化することを証明した。また、ILC3/LTi細胞特異的なRorcエンハンサー領域の同定に成功し、LTI 細胞特異的な減少マウスの樹立に成功した。また、FDC特異的レポーターマウスの作出にも着手した。一方、LTi細胞由来シグナルによる FDC分化への寄与については解明できていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FDCは抗原特異的B 細胞の成熟に必須の線維芽細胞であるが、その由来や分化経路は不明な点が多い。本研究により、FDCの由来が MRCであることが明らかとなった。現在作出中のFDC特異的なレポーターマウスを活用することにより、FDC特異的な分子群や生体内における機能がより詳細に解明できる。また、これまでILC3/LTi細胞特異的な欠損マウスモデルが存在しなかったが、本研究により「二次リンパ組織形成には影響がなく、LTi細胞のみが特異的に減少したマウス」モデルの作出成功したため、成体リンパ組織におけるLTi細胞の機能解明が飛躍的に進むと期待される。
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