研究課題/領域番号 |
19K00659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
渋谷 良方 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (70450690)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語比較級構文 / 分析化 / 言語変化 / レジスター / コーパス / 構文 / 認知社会言語学 / 言語変異と言語変化 / レジスタ / 通時的変化 |
研究開始時の研究の概要 |
英語比較級構文については、例えば形容詞likely で起きたような、-er 比較級からmore 比較級への変化が他の多くの形容詞にも広がっていること、すなわち分析化が広く拡散していることが、これまで多く主張されてきた。しかし、近年、変異理論に基づく社会言語学的研究では、従来の研究が抱える問題が指摘されている。本研究は、レジスタや方言という変異理論的変数に加え、構文 (の機能) や共時性・通時性といったさらなる変数を加えた調査を行い、英語比較級構文の分析化に見られる豊かな多様性や変化のメカニズムを、コーパスを用いて体系的かつ包括的に研究する。
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研究成果の概要 |
世界の言語は、分析的言語や総合的言語などのタイプに類型化されることがある。言語類型論や歴史言語学では、英語は総合的言語から分析的言語へと変化 (分析化) していると長い間考えられてきた。本研究では、分析化を見せる構文の1 つと称される英語比較級構文を取り上げ、レジスターや方言などの変数に加え、構文 (の機能) や共時性・通時性などの変数を加えた調査を、コーパスを用いて行った。研究の結果、英語比較級構文の分析化には、レジスター、構文のプロパティ、変種 (方言) などの複数の要因が関わっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、分析化現象がレジスターや方言などに深く根ざした現象であることが実証的に明らかになった。このことは、分析化現象だけでなく、言語変化自体にとっても重要な意味を持つ。本研究の成果により、自然言語の使用のなされ方や言語変化のメカニズムについて深い理解が得られたが、これは人と言語の関係を理解する上で重要だと思われる。
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