研究課題/領域番号 |
19K03221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
外山 美樹 筑波大学, 人間系, 教授 (30457668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 制御焦点 / 制御適合 / 目標 / 動機づけ / 進捗モニタリング / 他者 / 目標追求 / 促進焦点 / 防止焦点 / 進捗フレーム / パフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
他者が個人の動機づけ(その結果としてのパフォーマンス)に及ぼす影響が,制御焦点(促進焦点か防止焦点か)によって異なるのかどうかを,ライバル(他者)の存在,基本的心理欲求の充足の観点から検討することを主な目的とする。 促進焦点の高い個人と防止焦点の高い個人では,他者が動機づけやパフォーマンスに及ぼす影響が異なる(つまり,制御適合の効果が見られる)ことを示す予定である。
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研究成果の概要 |
先行研究では,目標が重要な場合には,完了した行動(to-date情報)よりも残っている行動(to-go情報)を重視することが動機づけを高めることが示されている。本研究では,目標が重要である場合,目標達成のためのto-go情報を重視することは,促進焦点の個人の目標達成を高め,一方, to-date情報を重視することは,防止焦点の個人の目標達成を高めるという仮説を検証した。その結果,仮説が支持された。本研究の結果は,先行研究の知見を拡張するものであり,to-go情報に注目することは,促進焦点の個人には適合するが,防止焦点の個人には適合しないことを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
目標の性質(目標の重要性や具体性など)に応じて,to-dateフレームとto-goフレームのどちらが動機づけを高めるかを検討した研究はあるが,どちらのフレームが動機づけを高めるかについて,個人差に着目した研究はない。本研究では、制御焦点によって,動機づけが高まる進捗モニタリングのフレームが異なることを実証した。本研究の成果は,制御焦点/制御適合研究に貢献するものである。 本研究より,防止焦点の個人は,目標達成に向けてすでに達成された情報を強調することで,促進焦点の個人は,これから達成しなければいけない情報を強調することで,より効果的に目標を追求することが示された。
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