研究課題/領域番号 |
19K06057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
石川 敦司 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (70264687)
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研究分担者 |
仲下 英雄 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (70280724)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / イネいもち病菌 / 非宿主抵抗性 / 組織特異性 / 概日時計 / CCA1 / 時間特異性 |
研究開始時の研究の概要 |
植物の概日時計システムは、外部環境の変化に応答して時刻を調節する「入力系」、その情報を処理する概日時計、そして時刻情報をさまざまな生理現象として表現する「出力系」により構成されており、組織特異的にさまざまな生理応答を制御している。 しかし、非宿主抵抗性を制御する概日時計システムの組織特異性ならびに「入力系」および「出力系」については、ほとんどわかっていない。 本研究では、シロイヌナズナの概日時計による組織特異的な非宿主抵抗性制御機構を概日時計と「出力系」との関連から明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
本研究では、シロイヌナズナの概日時計による組織特異的な非宿主抵抗性制御について下記の3つの成果を得た。(1)概日時計 CCA1 がイネいもち病菌に対する非宿主抵抗性において正の制御因子として機能している。(2)葉の表皮細胞の CCA1 が組織特異的に非宿主抵抗性を制御している。(3)葉の表皮細胞の CCA1 が PMR5 遺伝子の発現制御を通して非宿主抵抗性を制御している。以上の結果より、シロイヌナズナのイネいもち病菌に対する非宿主抵抗性において CCA1-PMR5モジュールが組織特異的かつ時間特異的制御に関わることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、シロイヌナズナのイネいもち病菌に対する非宿主抵抗性においては、概日時計CCA1が葉の表皮細胞特異的にPMR5 遺伝子の発現を制御することにより非宿主抵抗性を組織特異的かつ時間特異的に制御していることが示唆された。この成果は、時刻および植物組織を選んで植物防除の効果を最大限引き出す技術(組織特異的な概日時計を標的とした農薬の開発および遺伝子組み換え作物の創出等)の開発につながると期待される。
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