研究課題/領域番号 |
19K06679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
梅村 康浩 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40612734)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 体内時計 / 体節時計 / 概日時計 / 個体発生 / 概日リズム |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の個体発生における体内時計は、胎児期より徐々に形成されてくることが知られている。母子同調が起きていると考えられるため、胎児の体内時計に関しては、これまで重要だとは思われてこなかった。ところが、最近、申請者は個体発生過程のある時期までは、胚の概日時計がいくつもの機構で抑制されており、母体の概日リズムからさえも遮蔽されていることを見出した(Umemura et al., PNAS, 2017)。本研究では、さらに、この研究を推進し、「発生過程における体内時計の抑制機構の全容解明」を目指す。
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研究成果の概要 |
マウス個体発生初期において、CLOCKタンパク質の発現抑制など概日時計の振動が様々なメカニズムによって抑制されていることを報告してきたが、その生物学的意義については全く明らかにされていない。そのような個体発生初期において、CLOCK/BMAL1が機能するとHes7の遺伝子発現制御に関わるsignaling pathwayが大きく影響を受け、hes7の振動に影響することがわかった。これらのことから、発生初期に体内時計が抑制されていることの生物学的意義は、CLOCK/BMAL1の体節形成への干渉を防ぐことが一因であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命は、どのように「時間」を内包して進化してきたのか。これまでに、概日時計と体節時計という2つのリズム制御機構が存在することが知られていた。リズムを刻むということは、同時に、そこに時間が流れていることを意味する。これら2つの時計は、個体発生過程において相互排他的に存在しているのであるが、その意義については不明であった。本研究により、これらの2つのリズム制御機構が干渉しうるということが示唆され、生命が時間を内包する原理を明らかにする手がかりとなる可能性があり、時間生物学的な意義は大きいと考えられる。
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