研究課題/領域番号 |
19K07227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
千葉 健史 北海道科学大学, 薬学部, 講師 (80552926)
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研究分担者 |
前田 智司 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (60303294)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 母乳 / ノルエピネフリン / 乳腺上皮細胞 / ストレス / 母乳タンパク質 / β-カゼイン / ノルエピネフリントランスポーター / ヒト母乳 / ノルアドレナリン / 定量分析 / HPLC / チロシン水酸化酵素 / 乳児 |
研究開始時の研究の概要 |
授乳期に母親が受ける心理的・精神的ストレスは、母乳成分に大きな変化をもたらすことが分かっている。ストレスによって引き起こされる乳児に必須な母乳成分の低下は、適切な母乳育児の遂行を妨げ、母子双方に対して不利益をもたらすことになるにも関わらず、なぜストレスが母乳成分を変化させるのか、そこにどのような因子が関与しているのかは明らかにされていない。 本研究では、母乳中に含まれる生理活性物質のノルアドレナリン(NA)に着目し、母乳中のNAがストレスを介した母乳成分の変化に関与しているかどうかを調べるとともに、母乳中のNAが乳児に与える影響を調べ、母乳中NAの生理的役割を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、乳腺上皮細胞がノルエピネフリン(NE)を合成し、母乳中に分泌していることを明らかにした。また、授乳期のストレスは、乳腺上皮におけるチロシン水酸化酵素の発現を誘導し、母乳中NE濃度を上昇させることも明らかにした。さらに、授乳期のストレスは、母乳中β-カゼイン濃度を減少させる可能性があり、この減少には、ストレスによって上昇した母乳中NEのアドレナリンβ2受容体を介した作用が関与している可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
授乳期のストレスは母乳量だけでなく、いくつかの母乳成分の含量を変化させることが分かっている。9割以上の母親が母乳育児を望んでいる一方で(平成27年度厚生労働省乳幼児栄養調査より)、ストレスにより乳児に必須な母乳成分に悪影響がもたらされることになれば、適切な母乳育児の遂行が妨げられ、母子双方に対して不利益がもたらされる。これまで、ストレスと母乳成分の変化を関連づける因子は明らかにされていなかったが、本研究によって、その因子の一つに、乳腺上皮由来のノルエピネフリンがあることを明らかにすることができた。本研究成果は、授乳婦に適したストレス回避手段の開発に貢献することが期待できると考えている。
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