研究課題/領域番号 |
19K07595
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
|
研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
梶川 瑞穂 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (00464389)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ウイルス / ユビキチン / ユビキチンリガーゼ / 免疫回避 / カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス / C型レクチン |
研究開始時の研究の概要 |
免疫不全患者に重篤な腫瘍を引き起こすカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)には、有効な抗ウイルス薬がない。KSHVはキラーT細胞やNK細胞による攻撃を回避することから、その免疫回避を阻害する方法が発見できれば、抗KSHV薬開発の切り口になると期待できる。しかしKSHVによる免疫回避の全容は未解明であることから、本研究では免疫回避を司る鍵分子であるウイルスユビキチンリガーゼの新たな基質探索を行い、免疫回避の全体像解明に迫る。
|
研究成果の概要 |
免疫不全の患者における重篤な腫瘍の原因となるカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)は、宿主の免疫制御分子にユビキチン化依存的消失をもたらすユビキチンリガーゼK3およびK5を発現し、感染細胞の免疫回避を可能にしている。K3およびK5の基質は数多く発見されているが、未知の基質が残されている可能性もある。本研究では、これまでに蓄積したウイルスユビキチンリガーゼの基質特異性に関する知見をもとにデータベースを探索し、基質候補となり得る特徴を有する分子をピックアップした。そして本研究の実施により、白血球の循環等に関与するL-セレクチンがK3およびK5の基質であることを発見した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
KSHVユビキチンリガーゼにとっての新たな基質の発見により、これまでに明らかになっていなかった、KSHV感染病態と白血球循環との関連性が浮かび上がってきた。このことは、KSHVによる新たな病態の詳細な解明や、KSHV治療薬の開発等の足掛かりになるかもしれない。
|