研究課題/領域番号 |
19K08557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
經遠 智一 鳥取大学, 医学部, 助教 (60730207)
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研究分担者 |
李 佩俐 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40464292)
久留 一郎 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60211504)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高尿酸血症 / 心臓 / 常在マクロファージ / 心房細動 / 尿酸塩結晶 / 心臓常在マクロファージ / 線維芽細胞 / 血管内皮細胞 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動の危険因子として近年、高尿酸血症が関与することが報告されているが、詳細な機構は分かっていない。一方で、心臓に存在する組織常在マクロファージが心筋とギャップジャンクションを介して結合し、これらが破綻すると伝導障害が起きることが報告された。 本研究では、高尿酸血症による心房細動が心臓の常在マクロファージの挙動の変化によって引き起こされている可能性を、in vivoマウスモデルおよびin vitroの解析を通じて検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
心房細動の危険因子として高尿酸血症が関与することが報告されているが、詳細は不明である。近年心臓に存在する組織常在マクロファージが心筋とギャップジャンクションを介して結合し、これらが破綻すると伝導障害が起きることが報告された。本研究では、高尿酸血症による心房細動が心臓の常在マクロファージの挙動の変化によって引き起こされている可能性を、in vivoマウスモデルおよびin vitroの解析を通じて検討したところ、高尿酸血症モデルマウスの心臓常在マクロファージ数に変化はなかった。加えて、ヒトiPS細胞由来のペースメーカ細胞を使用して尿酸が与える影響を検討したところ電気生理学的に影響を与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの心臓常在マクロファージ数は高尿酸状態では変化しなかったため、心房細動とは関係ないことが示唆された。この実験は知りうる限り世界で初めて行われた実験であり、有意義だと思われる。 またマウスの実験は困難であったが、この科学研究費助成事業中にヒトiPS細胞からペースメーカ細胞を誘導する培養法を開発し、論文発表できた。そこで、この細胞を使用して試験管内で尿酸を添加し、パッチクランプ法を用いてヒトiPS細胞由来ペースメーカ細胞イオンチャネルの機能を検討した。尿酸添加群と非添加群でその機能に差は見られなかったが、この実験も世界で初めて行われたものであり、有意義だと思われる。
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