研究課題/領域番号 |
19K09369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
石山 忠彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90293448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 低酸素プレコンディショニング / リモートポストコンディショニング / 脳虚血 / 脳梗塞 / リモートプレコンディショニング / プレコンディショニング / 低酸素 / 脳保護 |
研究開始時の研究の概要 |
脳において、プレコンディショニング、リモートプレコンディショニング、薬物によるプレコンディショニングは、脳虚血・再灌流時の脳傷害を軽減すると言われている。また、低酸素暴露は、脳虚血に対して保護的に作用するとの報告がある。本研究では、低酸素暴露を脳プレコンディショニング、リモートプレコンディショニング、薬物(セボフルラン、インスリン)プレコンディショニングに追加することは、低酸素暴露のないプレコンディショニングに比べて脳保護効果が高いとの仮説を立て研究を行う。
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研究成果の概要 |
前後処置を行わないコントロール群、低酸素プレコンディショニング群、リモートポストコンディショニング群、低酸素プレコンディショニング+リモートポストコンディショニング群で、脳梗塞のサイズとIL-6、IL-1β発現量を検討した。 脳梗塞サイズは、コントロール群と比較して、低酸素プレコンディショニング+リモートポストコンディショニング併用群、低酸素プレコンディショニング群、リモートポストコンディショニング群で有意に小さかった。IL-6とIL-1βのmRNAの発現量は、低酸素プレコンディショニング+リモートポストコンディショニング併用群で、コントロール群と比較して、有意に少なかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低酸素プレコンディショニングとリモートポストコンディショニングにより、脳梗塞形成後のIL-6やIL-1βなどの炎症性サイトカイン発現が抑制される。このことが一因となって、低酸素プレコンディショニングとリモートポストコンディショニングにより、脳梗塞からの脳保護効果が期待できる。 麻酔中に脳梗塞の発症が危惧された場合には、脳以外の遠隔臓器の虚血をつくりだすことにより、脳保護効果が期待できる。
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