研究課題/領域番号 |
19K10203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 芳信 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (10144510)
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研究分担者 |
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 口腔機能 / 栄養 / 認知機能 / 運動機能 / 長期縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,様々な口腔機能を有する地域住民の長期観察研究(疫学研究)ならびに義歯による補綴治療と栄養指導を行った患者対象の臨床介入研究を行い,口腔機能が栄養摂取を介して,認知機能や運動機能の維持向上に及ぼす影響について前向き研究にて検証する. 本研究は,これまで培ってきた地域高齢者コホートによる長期観察研究(疫学研究)と補綴治療を行った場合の臨床介入研究との2種類の縦断研究を予定している.
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研究成果の概要 |
地域在住高齢者を対象に、口腔機能(唾液分泌量,最大咬合力,残存歯数,咀嚼機能)とBMI、栄養摂取状態、食欲との関連の検討を行った。 その結果、最大咬合力はBMIの低下や食欲不振に有意に関連しており、唾液分泌量低下は、野菜やビタミン類、ミネラル、食物繊維の摂取の低下に関連していることが明らかとなった。また、咬合力が良好である群において、唾液分泌量の低下が、野菜やビタミン類、ミネラル、食物繊維などの栄養摂取低下に関連する傾向があることが、明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養摂取状態は、認知症や全身疾患の発症に関与していると報告されている。本研究の結果は、口腔機能が栄養摂取状態に影響することを明らかにした重要なエビデンスであり、高齢期において口腔機能を維持することが栄養摂取を通じて全身の状況に影響を与える可能性を示すものである。 そのため、口腔機能を維持するためには早期の歯科治療や残存歯や歯科補綴装置のメンテナンスが重要であり、それらが延いては全身状態を健康に保つことにつながると思われる。
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