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農薬曝露による子どもの神経発達リスクの解明-遺伝子多型(SNPs)解析を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 19K10576
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関北海道大学

研究代表者

西原 進吉  北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 客員研究員 (10584344)

研究分担者 池田 敦子 (荒木 敦子)  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (00619885)
小林 澄貴  北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (10733371)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードネオニコチノイド系農薬 / 有機リン系農薬 / 曝露濃度 / ADHD / 発達障害 / 日常曝露 / コナーズ3P / 神経発達 / 有機リン / ネオニコチノイド / 農薬曝露 / SNPs
研究開始時の研究の概要

近年、発達障害の子どもが増加傾向にある中、農薬への曝露がその一因である可能性が指摘されている。しかしながら、農薬への曝露が、子どもの神経発達に与える健康影響を検討した研究は極めて少ない。
本研究では、児の尿を用いて、有機リン、ネオニコチノイド、ピレスロイド等の農薬や代謝物の濃度を測定する。加えて、これらの曝露濃度と神経発達スコアとの関連を検討し、農薬曝露が神経発達に与える影響を明らかにする。出生時に採取された臍帯血からDNAを抽出し、代謝関連遺伝子多型(SNPs)を解析することで、上記農薬曝露に対して脆弱な集団の存在を解明する。最終的には、このような個人差を考慮に入れた評価モデルの構築を目指す。

研究成果の概要

本研究では、学童期の子どもの尿検体からネオニコチノイド系農薬と有機リン系農薬の代謝物を測定することで、これらの農薬への曝露と子どものADHDスコアとの関連を検討した。その結果、ネオニコチノイド系農薬についても、有機リン系農薬についても有意な関連は観察されなかった。このことは、都市部の一般集団の子どもが、日常生活で曝露し得る程度の濃度であれば、これらの農薬への曝露は子どものADHD傾向の上昇と関係がないことを示唆するものである。ただし、ネオニコチノイド系農薬の1つであるイミダクロプリドに関しては、有意差には至っていないものの、オッズ比が上昇する傾向がみられるため、解釈は慎重に行う必要がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

都市部の一般集団を用いて、子どものネオニコチノイド系農薬、および、有機リン系農薬への曝露と神経発達との関連を検討した研究は世界的に少なく、特にネオニコチノイド系農薬との関連についてバイオマーカーを用いて検討した研究は全く存在しない。したがって、本研究で得られた成果は、農薬の毒性を評価するという観点に立脚した場合、日本のみならず世界においても極めて重要なものと位置づけられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 学童期の子どもの尿中有機リン系農薬代謝物とADHD傾向との関係―北海道スタディ―2019

    • 著者名/発表者名
      西原進吉, 小林澄貴, 湊屋街子, 池野多美子, 須山聡, 岸玲子
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会第78回総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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